ものは考えよう

昨日、夢も希望もありゃしない、と嘆いた「偽」が今年の漢字になったこと。
今朝、ラジオで「今まで分からなかったけどそれが「偽り」だったと気づけた、いい年だった」とパーソナリティが言っているのを聞いて、ものは考えようだわねぇと感心しました。
確かに、ずっと騙され続けているより、それが偽りと気がついて、今度は偽らないものを求めるようになるわけだから、出発点に立てた年と言えるのかもしれません。
いや、しかし、今傷が膿んでいることに気がついたとして、次にするのは膿みを出す作業なわけで、これがものすごく痛いのは誰もが知っていること。
つまり、来年が痛い年になるというのは、今から分かっていることのような気がしてなりません。
ただ、痛い思いをして、傷が快方に向かうならいいんですが、痛いまんま治らなければ、いっそ偽りに騙されたままぽっくり死んだほうがマシかもなぁ、などと思ったりもします。
どっちみち、「偽」で形とった社会になってしまった以上、なんらかの痛みは受けないとないんでしょうねぇ。
痛いの、キライなんだけどね。