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のっぷぴ母日記

んがおRと3匹の猫の日常をつづります。 コメントいれたいときは、その日のタイトルをクリックしてください。 滝の情報大歓迎です。
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朱鷺放鳥 

昨日の話なんですが、佐渡で人工飼育されていた朱鷺が10羽試験放鳥されました。
佐渡の空に朱鷺が舞うのは何年ぶりと言ったっけか。
それはいいんですが、その10羽、固体識別が素人でもすぐにできるように、と、2色の色でペイントされています。そのペイントが、いただけません。
なんか、銀行の窓口係りの人が逃げる強盗に向かってなげつけたカラーボール、みたいなかんじで、めちゃくちゃな位置に無造作に2色くっついているんです。
寝ているスキに子供がいたずら書きしたようでさえあります。
いくらなんでも、ありゃないだろう、と思ってしまいました。
感慨もひとしおの放鳥のはずなんですけどねぇ。
ただ、数年後にそのペイントのされていない朱鷺を見たとしたら、それは試験放鳥された10羽から生まれた子供、ということになって、色つきじゃない朱鷺が空に舞ってからこそ、朱鷺の復活ということになるのかもしれないです。
厳密に言えば、今回の朱鷺たちは、中国からの朱鷺の子孫であって、日本の朱鷺はもう絶滅してしまっています。
新潟県なもんで、けっこう詳しく朱鷺の物語をニュースで流してくれるのですが、最後の朱鷺たちを捕獲した時の話とか、幼鳥だったキンを捕獲した時の話とか、最後のオスのミドリが死んだときの話、日本の最後の朱鷺キンが死んだ時の話など、それにかかわった人たちの話も含めて、朱鷺の物語は胸に迫って悲しいものがあります。
確実に日本人は一つの種を絶滅させたのだと目で見てわかる物語です。
たとえ中国からの朱鷺であろうと、あの綺麗な鳥が自由に空を飛んでいる、たくさん飛んでいるという光景がよみがえればいいと思います。二度とその光景を消さないように努力しなくてはならないと思います。
決して、新潟県の佐渡だけの話じゃないです。
日本全国に朱鷺はいたはずです。
どこか遠い土地のお話とは思わないようにしたいです。
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